2016年04月04日(Mon)

ハードオフお買い物日記 SONY スカイセンサー5900(ICF-5900)編

全ての写真はクリックで1200サイズに拡大されます。

私はBCLに夢中になっていた世代ですが、同世代の方はスカイセンサーと聞いてピンと来る人も多いと思います。村上のハードオフでは2014年2月にICF-5800を、2015年2月にICF-5500を入手したのですが、今回は大本命ともいえるICF-5900を入手しました。普段掘り出し物を見つけた時には、買おうか買うまいか一回りしながら考えることが多いのですが、今回はその場で小脇に抱えて確保するという行動に出ました。

ICF-5900の、いわゆる後期型と呼ばれる製品です。
1116kHzのBSN新潟放送受信中です。

IMG_0994-1200.jpg

発見して最初に感じたのは外観のコンディションの良さでした。御年40歳の老体にもかかわらず、多少のホコリの付着とクロームめっき部分の汚れが見られる程度で、大きな傷や欠品などは全くなく、非常に良好なコンディションでした。アンテナのポップアップも問題ありません。ただ、値札には気になるコメントが添えられています。それは「ACアダプターなし、電池液漏れのため電源入りません」というものでした。そこで電池ボックスの蓋を開けてみると、マイナス側のスプリングがまっ茶色に錆び付いています。

早い話が、電池での使用はできないけれども、ACアダプターでの使用の可否は試していないので分からないという意味に受け取ったので、手持ちの純正ACアダプターに賭けてみることにして購入を決意しました。そして帰宅後に、ICF-5500との共用であるAC-110というACアダプターに接続してみたところ・・・

ちゃんと電源も入り、放送も受信できました。

掲載の写真はクロムメッキ部分をコンパウンドで磨いたあとのものです。筐体自体はウエットティッシュと歯ブラシで汚れを落としたあとに乾拭きした程度です。あまり磨きすぎると変な艶が出たりするので程々に留めています。スピーカーの前にある小さな丸い穴にもホコリの付着はありませんでした。よほど保管状態が良かったのか、最近レストアされたのか、どちらかだと思いますが、前者のような気がします。

ロッドアンテナもぴかぴかで、曲がりもありませんでした。
IMG_0998-1200.jpg

電池ボックス内は、マイナス側のスプリング状の金具はまっ茶色に錆び付いていて恐らく導通不可、プラス側は金具自体が欠損していました。恐らく錆が原因でポロっと逝ってしまったのでしょう。もしもレストアされた品物だとしたら、このへんにも手を付けた形跡があって不思議はないと思います。

想像するに前オーナーは普段は乾電池で使っていて、電池を入れたままの状態でホコリのかぶらない場所(段ボール箱の中とか)で保管、ACアダプターはどこへ行ったか分からなくなったので本体だけ売却した、といった感じでしょうか。

このレバーを操作するとロッドアンテナがポップアップします。一眼レフの巻き上げレバーを思わせる形ですね。
IMG_0996-1200.jpg

肝心の動作状態ですが、やはり経年変化からかダイヤルの指針にずれがありますね。具体的に言うとSW1では指針0.5本から1本程度のずれなのに対して、SW2、SW3、MW、FMでは指針2本から3本程度のずれが生じています。

7.410MHzの北京放送を受信中です。メーターは振り切れです。(7.5MHzでキャリブレーションを取って、-90kHzで選局しています)
IMG_0995-1200.jpg

恐らくそこに起因していると思うのですが、X-TAL MARKERによるキャリブレーションの位置が微妙で、特にSW2とSW3で判断に迷うことがあります。たとえば15MHzを挟んだ両側の同じぐらいの位置でビート音がするので、それが14.750MHzと15.000MHzのものなのか、15.000MHzと15.250MHzのものなのか判断が付きにくいといった具合です。

ただこれは指針のずれている方向をあらかじめ把握しておけば良いことなので、慣れれば問題ないと思いますし、常用するのはSW1が多いことを考えると、このままでも差し支えないような気がします。

7.275MHzのKBSワールドラジオを受信中です。(7.250MHzでキャリブレーションを取って、+25kHzで選局しています)
IMG_1014-1200.jpg

キャリブレーションに関しては、ビート音のなくなる「ゼロビート」の位置と、メーターの振れが最大となる位置が微妙に違っていて、メーターの振れを優先して合わせた方が、スプレッドダイヤルの精度が高くなるようです。この方法で合わせると、6.115MHzのラジオNIKKEIを「6MHz+115kHz」でかなり正確な位置で受信することができました。

ただしスプレッドダイヤルのプラス側ではやはり若干の感度低下が見られるようです。具体的には前述の6.115MHzのラジオNIKKEIの場合、メインダイヤルのみで受信した場合のシグナルメーターを9とすると、スプレッドダイヤルを使用して「6MHz+115kHz」の位置で受信した場合は8といった具合です。

BFOに関しては7MHz帯のアマチュア無線が内容を把握できる状態に復調できますので、まあ、ちゃんと動作しているんでしょう。

6.070MHzで将軍様の歌を受信中です。メーターは9以上振れています。(6MHzでキャリブレーションを取って、+70kHzで選局しています)
IMG_0990-1200.jpg

買った当初はボリウムのガリが激しくて音の出にくい状態でしたが、使用するに従ってかなり改善してきました。ダイヤルライトも当初は点灯しませんでしたが、強めに押せば点くようになってきました。

ただしAFCとBFOスイッチにガリが見られ、それが原因かどうか分かりませんが、受信中に「ボツッ」と言ってメーターが動くことがあります。こちらは頻繁に出る症状ではなく再現性の低い症状なので、スイッチの接触不良によるものなのか、トランジスタなどの劣化によるものなのか判断に迷うところです。

ライトも問題なく点灯します。願わくば点灯状態で固定できれば便利だと思うのですが、乾電池での使用を考慮すると固定できない方が良いのかも知れませんね。
IMG_0997-1200.jpg

音質に関しては第一印象としては「こもっている」という印象を持ちました。中波放送受信を基準にした場合、低音は良く出るのですが高音の出が悪く、低音を-2くらい、高音を+5くらいにしてちょうどいい感じですが、高域の伸び自体はあまり良くないようです。

ICF-5500と比べた場合、受信機としての明瞭度という意味ではICF-5500の方がかなり上という印象を持ちました。一方、大きな音で音楽を流す時にはICF-5900の方が上のような気もします。いうなればICF-5500はラジオ的な音なのに対して、ICF-5900はHI-FI的で聴き疲れのしない音?、柔らかくて大人の音?・・・良くいえばそんな感じでしょうかね。悪くいえばモコモコして切れの悪い眠たい音、とでも言いましょうか。そのへんは個人の感じ方次第かも知れませんね。

まあこの高音の出が悪いというのは、己の耳の高域特性が経年劣化しているというのも要因のひとつな訳で、ラジオだけを責めるは酷というものかも知れませんね。スプレッドダイヤルの小さな文字も老眼の目には点にしか見えませんし、ラジオの経年劣化を云々するより自分の経年劣化を云々するほうが先だろうという気もします。

今後の処遇についてですが、とりあえず整備には出さずにこのまま使ってみようと思います。もちろん専門家の方に整備していただいてダイヤルのずれやスプレッドダイヤルの精度をきちっと合わせていただくのも一つの方法ですが、自分の使っている製品のクセを把握して、製品側で補正しきれない部分は自分の頭で補正するのも一つの方法でしょうね。逆にいえばそう表現できるだけのコンディションのものを入手出来てラッキーだったというべきなのかも知れません。ただ、電池ボックスだけは何とか修復できればと思っています。

下部のスケール状のものはJSTとGMTを対比するためのものです。
IMG_1001-1200.jpg

今回発見した個体は電源が入らないというものでしたが、運良く純正ACアダプターの手持ちがあったために購入を決断することができ、その結果、普通に使う分には差し支えない状態のものを入手することができて本当にラッキーでした。これを機会にまたBCL熱が再燃しそうです。

でも昔はBBCやラジオオーストラリア、フィリピンのFEBCやサンフランシスコのKGEIなどなど、良好に受信できる局が沢山あり、フィリピンのFEBC(マニラ・コーリング)なんて毎日のように聴いていました。しかし現在では良く入るのは中国、韓国、北朝鮮・・・、昔はラジオ韓国に手紙を出して「玄界灘に立つ虹」で読まれたりしたものですが、今はちょっと出す気にはなれませんね。まあ北朝鮮あたりは、言っていることは無茶苦茶ですが、ネタとして聴くには一番面白いかも知れませんが。良い意味で昔の短波放送の雰囲気を残しているというか、まあハッキリ言えば40年以上、時が止まっているような感じがします。(ここまで2016年4月4日)

(2016年4月5日追記)
当時これらの短波放送を聴く最大の目的はべリカード集めだった訳ですが、実際に受信していないにも関わらずニセの受信報告書を送る輩が少なからず存在しました。サンフランシスコのKGEIは放送開始当日にトラブルが発生して、しばらくの期間、放送できなかったのですが、受信報告書が殺到したということです。その件は同局の機関紙でも取り上げられ、「KGEI、テレパシー放送開始か?」などといって揶揄されたものでした。

SONY スカイセンサー5900(ICF-5900) 2016年4月1日(金)ハードオフ村上店で購入。ジャンク品(ACアダプターなし 電池液漏れのため電源入りません)税込み4,320円。

posted by 安良町経由村上行き at 19:48 | Comment(0) | ハードオフお買い物日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


カウンター
Copyright(C)2017 Aramachi Transport Museum All Rights Reserved. 無断転載、二次使用等禁止致します。

Powered by さくらのブログ