2018年03月19日(Mon)

AUREXレコードプレイヤーSR-255D編

こいつは1975年発刊の「ヤング・オーディオ・ナウ'76」の記事と広告で何度も目にした製品ですが、実物を見るのは初めてでした。

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彼を初めて見かけたのは先週半ばだったでしょうか、夕方にちょっと村上のハードオフに寄ってみたら売れ残りのJL-B31の上に鎮座していたのですが、その時は時間がなくて細かい所までチェックできなかったので、17日の土曜日に改めて見に行くことにしました。

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この日は中条のハードオフにガラクタを置きに行った帰りに村上店に寄ったのですが、彼はまだJL-B31の上に置かれたままでした。13日に入荷したばかりの商品のようですが、カートリッジが付いて税込み2,160円、値札には一言「動作しました」とだけ書かれています。しかしその日は買う決断が付かずに帰宅、翌18日の日曜日に再び見に行きました。

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3月18日の日曜日の午後、彼はまだ売れることなく残っていました。そこで意を決して棚から引っ張り出して状態チェック、ダストカバーと筐体に若干の汚れやスレがあるのと、カバーのヒンジ部分に錆が出ている以外は傷みも少なく良好なコンディションでした。しかし残念ながらカンチレバーが横に60度くらいの角度で曲がっています。この状態で「動作しました」ってどういうチェックをしたんじゃ?とも思いましたが、客の仕業かもしれませんし、まあ深くは突っ込まないことに。

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正直レコードプレイヤーはもうお腹いっぱいだったのですが、1975年からずっとヤングオーディオナウを眺めて、欲しいなあと思っていた製品がそこにあって、しかも状態が良くて安いのですから我慢できませんでした。

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そして帰宅後にまず回転チェック、電源ボタンを押すとターンテーブルが回り始めました。これは意外というか、てっきりアームを動かすと回転を始めるものと思い込んでいたので、最初は故障かとも思いましたが、どうやらこういう仕様のようです。次にカートリッジですが、型番の記載がないので確証は持てませんが、形状からして純正のC-230Mのようです。曲がっているカンチレバーを手で恐る恐る元に戻して行きます。力を入れすぎると反対側にボキッと逝きそうなので少しずつゆっくりと。

決して完璧な状態まで戻そうとはせずに、ある程度戻ったところで音出しチェック、左右ともにちゃんと音が出ますね。ただ同じ出力の他のカートリッジに比べて音が小さいような気がするのですが、針やカンチレバーが傷んでいるせいなのか、カートリッジ自体の劣化なのか、それともインピーダンス等によるものなのか、そこまでは特定できませんでした。一つだけ言えることはカートリッジは生きてるということです。

この写真は修復後の写真です。
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この角度で見るとまだわずかに曲がっているのが分かります。
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ADソリッドと呼ばれる人工大理石ふうのキャビネットの汚れもウエットティッシュで拭けば取れる程度、アームやウエイトなどの金属部分の腐食もなく、軽く拭く程度で輝きが蘇りました。
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でもアップで見ると少しキズがありますね。コンパウンドで取れるかどうか…
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「ヤング・オーディオ・ナウ'76」には記述がありませんが、オーディオの足跡様によればこの機種には2種類のバリエーションがあって、ターンテーブルにADソリッドを使っているのがSR-255、アルミダイキャストを使っているのがSR-255Dということです。今回入手した製品のターンテーブルは、普通のアルミダイキャストのように見えます。

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また背面の銘板を良く見ると、型番のあとに薄っすらと"D"の文字が読み取れます。これらのことから今回入手した製品は"D"の付くSR-255Dとして取り扱いたいと思います。

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これはあくまで想像ですが製造工程はほぼ同一で、アルミダイキャスト製のターンテーブルを載せた製品の銘板には"D"の捺印をするという工程が取られていたのではないでしょうか。

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ストロボスコープはちょっとゆらゆらすることがありますが、まあこんなものでしょう。ジャンクプレイヤーを買ってきて回転ムラを感じるケースの多くは気のせい、またはレコードの反りや偏芯のこともありますね。速度調整用のボリウムのガリの可能性もあると思いますが、この程度であればあんまり神経質にならずに楽しんだ方が得かも知れませんね。

全体的にはちょっと揺らしただけで回転ムラが発生したり、ダストカバーがバタン!と閉じたり、廉価な製品の域を出ないと思いますが、見た目もかっこいいですし状態も良いので、しばらく使ってみようと思います。ただしカートリッジはLo-DのMT-23を使うことにしました。

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というわけで中条店でガラクタ処分してもらってきた2,500円はまた新たなガラクタに化けてしまったというお話しでした。

2018年3月18日(日)ハードオフ村上店にて税込み2,160円。
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posted by 安良町経由村上行き at 21:51 | Comment(12) | ハードオフお買い物日記
この記事へのコメント
'75年製ならすごくヤングでナウな意匠ですね。
これはいい買い物されました。
Posted by 日日薬 at 2018年03月20日 05:33
今でもそうですけど、黒か茶色が主流のプレイヤーで真っ白なボードって、
当時としては最高にナウい品物だったと思いますよ。
40年以上経過していても特に不具合なく使えるのもすごいですね。
Posted by 安良町経由村上行き at 2018年03月20日 05:50
MADE IN JAPANでなく日本製ですね。
和風総本家ですね。
Posted by 日日薬 at 2018年03月20日 07:32
海外向けモデルでは英語表記になっているんでしょうね。
こういう品物の詳細を調べるとき、
アメリカのヤフーに型番を入れて動画検索すると、
外国人が得意げに使っている映像が出てくるので面白いです。
Posted by 安良町経由村上行き at 2018年03月20日 07:53
オーディオに興味を持ち始めた頃、父親のお下がりでもらったプレーヤーが東芝オーレックスでした。型は違いますが同じ頃の時代のものだったと思います。我が家に来ている電気屋さんが東芝の専門店で乾電池からラジカセ・ステレオ・テレビ・ビデオはみんな東芝製品でした。
Posted by たきじん at 2018年03月21日 10:07
うちもそうでした。

今みたいに家電量販店なんてありませんでしたから、
その家によって東芝のお店とか、ナショナルのお店とか、
いつも決まった店がありましたよね。

ちょっとしたものでも届けてもらったり、
テレビの修理もしてもらったことがあります。

オーディオに関しては、駅前にサウンド北越があったので、
高校の帰りにカセットテープを買ったりしていました。
Posted by 安良町経由村上行き at 2018年03月21日 10:18
私も 駅前のサウンド北越 通いました。

北線の真電にもよく行きましたよ。

ちなみに我が家は 小国町のナショナルのお店、その後庄内町のナショナルのお店で買い物していました。
Posted by 塩町 at 2018年03月22日 12:02
田端町にはサウンド村上もありましたし、一時期サウンドワクイもありました。
プラザの向かいにはメロディというレコード屋さんもありましたし、
駅前には川村レコードだったか、貸しレコード屋さんもありましたね。
ジャスコの泰文堂のお姉さんの「おニャン子クラブ」のイントネーションが
いかにも村上弁という感じで違和感ありありでした。

ワクイは時々瀬波温泉で展示会をやっていて、
ビデオデッキとか買ってきたものです。
Posted by 安良町経由村上行き at 2018年03月22日 17:24
サウンド村上 サウンドワクイありましたね。

メロディーはLPを買うとサービス券が貰えてそれを集めるとシングル盤と交換する事が出来ましたね。

更にその昔、私が小学生の頃は小国町十字路にあった 旭電工の家電販売店でレコードを買っていました。三洋電機の家電販売店でした。
Posted by 塩町 at 2018年03月22日 22:52
小国町十字路の、今のろうきんのあたりにスーパーがあったのは覚えていますが、
旭電工でレコードを売っていたのは私は知りませんでした。
高校に入るまではこちらにいなかったせいかも知れません。

ジャスコが2階の泰文堂の隣にレコード売り場を作った時は驚きましたね。
あからさまなテナント潰しのように思えました。

最近では南線に怪しげな輸入レコード店がありましたが、
入る勇気がなくて、一度も行かないうちに閉店しました。
Posted by 安良町経由村上行き at 2018年03月22日 23:21
はじめまして
このプレーヤーを調べてここにたどり着きました。
最近このSR-255の上位版らしいSR-370を入手しました。
SR-255とかなり似ていますが上面だけでなく全体が人工大理石(ADソリッド)でできています。
アームは基本的に同じみたいですがこちらのSR-255の方がベース部分が凝っていて高級感がありますね。
いずれにしても当時の東芝Aurexは本当に素晴らしい製品を作っていたと思います。
総合電機メーカー大手の資本力から音響用素材をいろいろと開発して使っていたようですね。
プレーヤーの基本に忠実でとてもCPが高く本当に良い音を奏でているのではないでしょうか。
大変古い製品なので速度調整用のボリュームにガリがある可能性はありますが、ストロボスコープのゆらぎは電源周波数のゆらぎなので回転ムラではないと思います。
ただし、古いプレーヤーでは軸受けのオイルが切れていたり劣化していたりするので注油をお勧めします。
SR-370も同じモーターを使っているようなので私は入手して真っ先に注油しました。
ついでに速度調整用のボリュームにも接点復活剤を挿しました。
ただし接点復活剤は信頼できる物でないと却って害が出たりするので問題がなければ要らないですね。
回転するプレーヤーは定期的に注油は必要ですが、シンプルなマニュアル式はほとんど壊れる所がないのでいつまでも使い続けられると思います。
これからもまだまだ良い音を聴かせてくれるでしょう。


Posted by ひらりん at 2018年05月12日 23:20
>ひらりんさん

はじめまして、メッセージありがとうございます。
おっしゃるように東芝をはじめとする大手メーカーは、
どこも専用のオーディオブランドを持っていましたし、
基本性能のしっかりした堅牢な製品を作っていたと思います。
何よりも40年以上経った製品が今でも普通に使えることは驚きです。

ストロボスコープが登場した当時、やはり神経質な人が多かったのでしょうか、
多少の揺れは気にする必要がないという記事を読んだことがあります。
ただ年代物のジャンク品ともなると、若干疑ってかかることもありますよね。
接点復活剤も使いすぎると良くないという話も聞きますので慎重になりますね。

今のところ聴感上は特に問題は感じられませんが、
機会を見て軸受けの注油などを検討してみたいと思います。
モーターさえ壊れなければ、他に壊れる部分は殆どありませんから、
末永く大事に使いたいと思います。

メッセージどうもありがとうございました。
いつでもお気軽に書き込みください。
Posted by 安良町経由村上行き at 2018年05月13日 00:01
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