2018年06月02日(Sat)

ONKYO A-755mkII/70編(その1)

これぞ「ザ・オンキョー」正確にいえば「ジ・オンキョー」でしょうか。1974年発売のようですが、私が持っている一番古い雑誌には、この翌年に出たA-755NII/100は載っているものの、このA-755mkII/70は載っていませんでした。ただ、この黒いラインの入ったアンプは当時の憧れの的でした。

値札には5月27日の日付があって「電源コード補修あり、ガリノイズあり」と書かれていて税込み5,400円でした。
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ちょっと高いかなと思いましたが、このフォルムにやられました。所々文字が消えているのが気になりますが、それ以外は良好なコンディションでした。ただしカバーの止めネジ4本のうちの1本は座金がなくなっていましたから、開けた形跡ありということになると思います。

電源コード補修というのは、もしかするとコードを切った状態で捨ててあったものを拾ってきた品物かも知れないと思って良く見てみましたが、補修跡の前後でコードの色などに違いが見られなかったので、単なる補修と判断しました。
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このまま電源を入れてボンっと逝くといけないので補修跡のビニールテープを剥がしてみることにしました。
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そしたら若干不安を感じる状態だったので、先日カーステレオのハーネスを切り継ぎしたときの要領で半田をやり直して、熱収縮チューブと絶縁テープの二重に絶縁処理しました。
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このアンプを見つけたときにもう一つ気になっていたのが、PHONO回路の入力感度切り替えスイッチのグラつきです。この写真の一番右のスイッチがゆるゆるになっていて、所定の位置に固定されない状態でした。
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そこで一番最初にこのスイッチの点検を行いました。その結果、スライドスイッチのカシメが不十分だったのか、カバーが外れて、スイッチのレバー部分と接点部分が分離していることが分かりました。
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そこでスイッチのレバーをパネルから取り外して、
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接点を清掃したのちに、外れないように組み立てて、
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パネルに取り付けました。
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型番は印刷ではなく浮き文字になっています。
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この時代ですからCD入力はありませんが、TUNERのほかにPHONOが2回路、AUXも2回路あります。
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左右反転やモノラルでも使用できますが、ご覧の通り所々文字が消えています。
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消えているというより、何かで引っ掛けて消えてしまったという方が正しいような気がします。おそらくツマミを外すときに、すきまにドライバーか何かを入れてこじったんじゃないでしょうか。

このズラっと並んだ黒いスイッチ、見事ですね。
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内部はイコライザー基板にほこりが多く付着して、かなり汚い状態でしたが、それ以外は44年も経過している割にはきれいな状態でした。
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肝心の動作状況ですが、TAPE-1,2を含めた全ての入力ともにOKでしたがインプットセレクタに接触不良あり。PHONO回路は右側の音がかなり小さく感じられます。スピーカー出力はA,BともにOKで、ヘッドフォン出力もOKでした。ボリウムに若干ガリがありますが、使っているうちに直る程度、TONEスイッチとMUTEスイッチに若干接触不良がありますが、実用上問題ない程度で、ノイズや異常な発熱もありませんでした。

音は、今メインで使っているテクニクスのSU-V7Aに比べると高音の繊細さには欠けるようで、どちらかというと中音重視の印象を持ちましたが、同じ時代のスピーカーと組み合わせると面白そうです。またPHONOが2回路あるのでプレーヤーを2台使えて便利ですが、入力感度を1.2mVにしてもMCカートリッジでは小さな音になるので、機会をみてMCトランスを入手できればと思います。

ここまで2018年6月2日(土)

(2018年6月3日追記)
イコライザー基板やメイン基板を見ると2SA970や2SC2240が多用されていますから、オリジナルから交換されているような気もします。インプットセレクタの接触不良に関しては分解清掃が必要と思われます。PHONOで右の音が小さくなる症状については、しばらく様子を見ようと思います。

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posted by 安良町経由村上行き at 22:35 | Comment(8) | ハードオフお買い物日記
この記事へのコメント
この時代のオンキョー製品が珍しくて大変興味深く読ませていただきました。この時代のSWがたくさんあるアンプ今見るとカッコいいですね。
Posted by たきじん at 2018年06月03日 11:44
このデザインのアンプはほとんど見る機会がないのですが、
いかにも「ザ・昭和」という感じがしますね。
今日のニュースによればオンキョーは危機に瀕しているようですが、
何とかもう一度花を咲かせて欲しいものです。

音響機器の名門「オンキヨー」が直面する危機
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180603-00223449-toyo-bus_all
Posted by 安良町経由村上行き at 2018年06月03日 13:02
中学のクラスメイトはお兄さんのお下がりでパイオニアSA−8800/Uを使っていました。このアンプもいっぱいSWやらツマミが付いていてカッコいいアンプでした。音質はどこかモッサリした音でやはり高音の切れとか繊細感の無い感じでした。
Posted by たきじん at 2018年06月03日 21:15
8800や8900は相当売れたでしょうね。
特に8800はいわゆる598クラスの製品でしたから学生には人気があったと思います。
おっしゃるように当時のオンキョーやパイオニアのアンプは、
あまり繊細さは感じられないように思いました。
でも見た目は最高にかっこ良かったですね。
Posted by 安良町経由村上行き at 2018年06月03日 21:21
オンキヨーは、またもや経営危機ですか。ギブソンも関係してたとは。
Posted by 日日薬 at 2018年06月04日 03:58
オーディオブームが去ったとはいえ、こういう老舗ブランドが危機に瀕しているのはショックですね。直接的な影響は少ないとはいえ、ギブソンが関連していたとは知りませんでした。やはり時代の変化について行けなかったということでしょうか。
Posted by 安良町経由村上行き at 2018年06月04日 05:59
ミニコンポ市場がなくなり、ホームシアターブームも一段落して、国内のオーディオ専業メーカーは、アキュフェーズとラックスマンで十分ということでしょう。オンキヨーの主戦場では、マランツ、デノンに知名度で負けているし。八重洲のオンキヨーのビルに行ったことありますが、TEACや、楽器メーカーの看板もかかってました。結構、業界も複雑なんだという気がしました。
Posted by 日日薬 at 2018年06月04日 08:12
今はミニコンポよりもっと小〜さな端末で音楽を聴くようになりましたし、
家族そろって大画面シアターで映画を、という時代も終わったんでしょうかね。
道理でAVアンプのジャンク品がたくさん出回っているわけです。
ドウシシャという会社がサンスイブランドでラジカセ作ってたりしますから、
変な時代になったものです。
Posted by 安良町経由村上行き at 2018年06月04日 12:18
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